36歳心筋梗塞の記

36歳にして心筋梗塞になってしまった男の顛末記。
もう10年も前の事なので、情報は古いかも知れない。
けれど、これを書いているということは、
10年後も元気に暮らしている…という事です

心筋梗塞と胃痛 5



心筋梗塞が胃潰瘍につながる所まではいかないのだけど、

やはり心筋梗塞、脳梗塞の薬の影響で潰瘍までいかない、びらんという状態になることがあるそうだ。


もともと、胃痛の原因は粘膜のただれてしまうことが原因。その、ただれの深さが
浅い場合は「びらん」というそうだ。またこれが進行しより深くまでおかされている
状態が潰瘍というそうだ。

実際胃カメラで自分の胃壁を見た時に、擦り傷ぽいなという印象だった。


胃潰瘍の原因は、胃そのものが分泌する「胃酸」にあるという。

ただ、胃潰瘍を起こしやすくする最大の原因は明らかになっている。


それが、広く知れ渡ったヘリコバクターピロリ、「ピロリ菌」だという。
これは20世紀後半‥(まあつい最近といってもいいぐらい)に発見されたもので、
胃の粘膜のひだの間に生息ているピロリ菌は、胃の粘膜修復を妨げて、
胃潰瘍を起こしやすくするそうだ。


ということで、このエントリーを書いた後にピロリ菌の退治治療を行ったのだ。
治療と言っても、薬を飲んで(もっとも病院内でしか飲まなかった)しばらくして
検査して菌が発見されなかったら、終わりという簡単なものだった。
手軽なものだから、気になる人はぜひお勧めしたい。



心筋梗塞と胃痛 4



心筋梗塞は、胃潰瘍の出血が原因でおこることもあるそうだ。
もっとも、高齢者の場合という但し書きはつくのだけど。


胃潰瘍といえば、胃カメラである。
心筋梗塞のカテーテル手術はべつにどうってことない手術だけれど、
胃カメラは、まず構えてしまう。胃カメラの方がカテーテルより受ける頻度としては
高いと思うのだが、私にとっては胃カメラの方が脅威なんである。


心筋梗塞を治療した病院で胃カメラを飲んだことがある。
正直「死ぬかと思った」(笑)あんな苦しいのはちょっと‥ない。
心筋梗塞でカテーテルをした場合、カテーテルの先にカメラなんかがつくんだろうなあ。


と、呑気な事を書いていたのだけど、胃痛が治らなかったのである。

それは胃壁を保護する薬をもらっても、ピロリ菌を退治してもだった。

ピロリ菌を退治した後はしばらく治まっていたのだけど、1年後にまた胃痛がやってきたのだ。



心筋梗塞と胃痛 3



心筋梗塞だけではないと思うのだが、毎日飲んでいる薬に胃が負けるということがある。
私もそのクチで、毎朝飲む5種類、夜の2種類合計8錠(ひとつはワーファリンを朝2錠)
飲んでいる。


心筋梗塞前にはこんな胃痛は無かったので、多分薬に負けているのだろう。
心臓はともかくも、至って胃腸は頑丈なのだ‥ったはず。

しかし、胃痛が進行して胃潰瘍になり、潰瘍の増悪期になると、
高齢者では胃潰瘍の出血が、心筋梗塞や狭心症の引き金になることもあるという。

なんだか本末転倒のような気がしないでもないのだけど、そういうこともあるらしい。


ただ、心筋梗塞の薬が原因だと思っていても、実は胃潰瘍70~90%で
ヘリコバクター・ピロリ菌が発見されているとい話もある。
先日も近所の病院で、薬もさることながらヘリコバクターの可能性もあるから、
また胃カメラで検査した方がいいと勧められた。
しかも、うちでも胃カメラはできるからどう?などと営業(?)されてしまった。(笑)



このエントリーを書いた時は、笑で済まされていたが実はこの営業をかけられた病院で

ピロリ菌を発見され、処置をされてしまったのだ。